ちょっと拝見 後編 [AFVウォーカーマシーネン的資料]
ブルドーザー拝見の後編です。
アクチュエータ付近
ブレード(排土板)の斑(まだら)模様や引っかき傷、フロントグリルの歪みなどを
ご賞味ください。
割に機体全般に細かい傷が入っているのが分かる。
油圧シリンダー
どんなボロでもシャフトだけはピカピカ。
シリンダーには模型有識者には「均等に傷を入れてしまった下手な表現」と
思われるような傷があるが本物はこんなもん。
モデラーの汚し塗装は所詮は「わざとらしく見えない演出しか気にしていない
のだ。
おもろPOINT
左側の油圧シリンダー
ここは作動油がオイル漏れしてそこに砂埃が付いてこんな状態になってます。
粒状に立ち上がって「オイル鍾乳石」っぽくなっているのが面白い。
上に小さな吊り下げ用フックが付いているのもグッとくる。
レインマーク
ちょっと画像を加工して分かりやすくしてます。
これも模型で同じ事をやってると「わざとらしい」と言われそうな状態ですが、
本物はこんなもん。
塗装剥げ
これを模型で表現するのは難しい。
メンテナンスに手を抜いて屋外にかなりの期間放置していないとこうはなら
ないだろう。
後方連結器具
GALLOPTYPEにもこういうのがあった。
細かい器具が付いているのが観察ポイント。
車両左後方
ここに取っ手がある(溶接)
反対側に・・・
あるはずの取っ手が
根元からもげてる~~~
こういうのを作品に取り入れる人は上級者。
小さな塗装剥げ部分からも錆のレインマークが流れだしている。
レア画像 パート2
車体裏側
最高にグッとくるポイント
何げに出ているパイプ(シリコン製もしくはナイロン製)
これはマシーネン系模型で使える表現だ。
さて、こいつの行き先は・・・
このパネルの中らしい
ロボットもんの模型にはスジ彫りでよくあるタイプの小型ハッチ。
開きやすいように指で摘める小さな取っ手がある。
実機では小型のハッチでもパネルエッジが汚れや錆などでパネルの存在が
目立つが これは模型ではスミ入れで表現するのがスタンダード。
表現の理論を知っていると良いと思う。
失礼して開けてみました(^_^;)
ほ~~、パイプはそこに繋がってますか。
内部ゴチャゴチャのこの重機をメンテナンスする人って凄い技術を持って
る。尊敬。
しかし、こんな内部までかなりの量の砂埃が侵入している。
エアブラシで塗装した時もありえんトコまでミストが飛んでいるのと一緒か。
ブルドーザーの仕事は言葉にすればただ単に「土砂を押して運ぶ」という動作だが、それを行うにはこんな
複雑なシステムが必要。
重機観察は楽し。
でも、只今のグッとくるマシンの暫定1位はコレ。 最強だ。
2011-08-22 10:00